2012年6月議会・代表質問(6月15日)

2019-02-25

東日本大震災の復興支援について

代表質問する小池邦弘議員(6月15日)はじめは、東日本大震災の復興支援についてです。

東日本大震災の発生から、1年3ヶ月が過ぎます。わが会派は、先の2月議会の代表質問で、震災復興の大きな妨げとなっている「震災がれき」の問題を取り上げ、国の広域処理の要請に、知事が積極的に対応することを求めました。

また議会最終日には、議会各会派の総意として、知事に対し「単に国の対応を待つのではなく、被災者、被災県に寄り添い、広域処理への国民的合意形成を先導するため、早急に市町村に受け入れを要請すべき」との議会決議を採択しました。

こうした議会の要請を、知事は真摯に受け止められ先月、宮城県を訪れ「震災がれき」の現状を視察され、帰福後は視察で得た情報を県内市町村に提供しています。わが会派も先月、知事と同じく宮城県石巻市などで、「震災がれき」の現状をつぶさに視察してきましたので、知事に次の3点についてお尋ねします。

1点目に、わが会派は現地で、1年以上も経った今も、「震災がれき」がうず高く積まれた被災地の光景を目の当たりにしました。現地では新しく建設された焼却場も運用開始され、「がれき」処理が全力で取り組まれ、震災被害のあった東北3県で、これまでに300万トンの「がれき」を処理し、また宮城県の「災害廃棄物」推計量についても30万トン減量されたものの、「がれき」の発生量が膨大であることに加え、今後さらに、家屋解体や海中からの引き上げに伴う「がれき」の搬入も続くことから、「がれき」の処理が容易でなく、広域処理が必要な事情がよく理解できました。被災地では、復興に向けた懸命な取り組みが行われていますが、宮城県の担当者からは、山の多い地形から一次仮置場が絶対的な容量不足の状態にあること、そのために「がれき」の山が学校や住宅などの生活領域にまで迫っていること、これから夏場にかけては火災や衛生上の心配が生じていることなどの問題が説明されました。こうした説明や視察から、わが会派は「がれき」の山を少しでも取り除くことが、復興支援の強いメッセージになるとの思いを強くしました。そこで知事も、同じ現地を視察していますが、現地の状況を見て、どのような思いを抱かれたのか、素直な感想をお聞きします。

2点目に、県内では北九州市が、「震災がれき」の試験焼却を通じ、安全性が立証できたとして、受け入れ実現に大きく動き出しています。また、県が国に報告した4月時点では、この他に田川郡東部環境衛生施設組合が受け入れを検討する意向を示していましたが、その後、飯塚市と豊前市が検討中と聞きます。さらに県内市町村議会の「震災がれき」の受け入れに係る議会決議は、昨年3月の豊前市議会、今年3月の北九州市議会に続き、議決順に大牟田市議会、宮若市議会、飯塚市議会、みやま市議会、そして5月に入り福岡市議会で決議されています。このように、震災がれき」受け入れの状況は、少しずつではあるものの、進展している状況にありますが、県議会決議で謳った「国民的合意形成を先導する」という目標からすると、未だ不充分だと考えます。そこで第1に、「震災がれき」の受け入れについて、北九州市が積極的な取り組みを展開していますが、知事は、この北九州市の取り組みをどのように評価しているのかお聞きします。第2に、この間、県として「震災がれき」の受け入れについて、どのような具体的取り組みを行い、現時点で「震災がれき」の受け入れに関する県内市町村の意向状況に対し、どのような所見を持っているのかお聞きします。第3に、それを踏まえ、今後、県内の「震災がれき」受け入れについて、知事がどのような目標をもって、積極的な対策を講じていくのかお聞きします。

3点目に、わが会派は今回、視察先にサーベイメータを持ち込み、「がれき」周辺の空間放射線量率を測定しました。測定の結果は、1次仮置き場、焼却する直前の仮置き場の「がれき」周辺の場合も、1時間あたり0.06マイクロシーベルト程度を示すものでした。ちなみに同じ日の県庁に設置されたモニタリングポストの値は0.063マイクロシーベルトでしたので、「がれき」仮置場周辺の放射線量は、福岡県と変わらないレベルにあると言えます。「がれき」の受け入れに対しては、なお一部で安全性に対する不安の声がありますが、これは私たちが普通に生活する上で、自然界からどの程度の放射線を受けているかなどの放射線に対する知識の普及が不充分であり、また「原子力ムラ」と言われるように、これまでの国の原子力政策や原発関連企業の対応が閉鎖的で、充分に情報が開示されなかったことによる不信に原因があると考えられます。そこで、「震災がれき」の受け入れや、また今後の原子力防災を進めていく上では、こうした問題を解決し、行政が責任をもって、県民に「安全と安心」を提供することが重要だと考えますが、このことについてどのように対応していくのか知事の考えをお聞きします。

また、このことに関連し、わが会派は、先の2月議会の代表質問で、サーベイメータで測定したデータの活用を提案しました。北九州市では、あらかじめ通常の放射線量を測っておき、試験焼却を行なう際に、試験焼却前後の放射線量を測定し、この結果が通常の放射線量と変わらないことを証明し、市民に理解を求めたように、通常の放射線量を測っておき、それを住民に公表しておくことは重要だと思います。そこで、このことに対する知事の所見をお聞きします。さらに、訓練等によりサーベイメータで測定したデータについても活用を図るべきだと考えますが、このことについて、知事の考えをお聞きします。また、このことに関連し、現在、県のホームページで、県内のモニタリングポストによる放射線量が公表されていますが、アクセス数などから、県民の利用状況について、どのように考えているのかお聞きします。

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