2012年12月議会・代表質問(12月7日)_1

2019-02-25代表質問:中村誠治 議員

県政推進の基本姿勢について

     原竹岩海 議員はじめに、県政推進の基本姿勢について、次の4つの課題にわたり、お尋ねします。
一つ目の課題は、来年度予算編成に向けた基本方針についてです。先月、内閣府は、今年7月から9月期の国内総生産がマイナス成長であったことを発表し、日本経済が景気の後退局面に入っているとの見方を示しました。

マイナス成長の要因としては、世界経済の減速による輸出の減少と、国内総生産の約6割を占める個人消費の不振が顕著であったことなどがあげられています。民間シンクタンクの大半は、「来年から景気は上向く」との見方を示していると聞きますが、日中関係の悪化の長期化や、アメリカ経済をめぐっては、大規模減税の失効と歳出削減が重なる「財政の崖」の問題が、日本経済の先行きを不透明にしており、今後の経済動向には、充分な警戒が必要だと思います。

こうした中で、現在、県では来年度の予算編成に向けた作業が精力的に進められていると思いますが、本県にとって来年度当初予算は、小川県政後半2年のスタートとなる重要な予算編成となります。そこで、来年度当初予算では、県単独公共事業費を今年度当初予算額の100%を基準とするという、考え方が示されていますが、本県経済を下支えする対策はもとより、知事が来年度の予算編成に向けて、どのような分野を重点に考えているのか、来年度予算編成に臨む基本方針をお聞きします。

二つ目の課題は、本県の産業廃棄物行政についてです。
飯塚市・内住地区の産廃処分場問題で、県が現地で行なってきた、当初予定のボーリング調査が先月終了し、現在はボーリングで採取した廃棄物の組成分析が進められていると聞きます。この問題については、先の9月議会で、わが会派が代表質問で取り上げ、知事から現地調査については、「今年中には終えたい。」、調査結果に基づく措置命令については「なんとか年度内に発出できるように議論を終える。」との答弁がありました。

そこで第1に、今後の予定としては、ボーリングコアの調査結果が出る今月下旬に、第3回目の専門家委員会を開催すると聞いていますが、先月終了した現地調査の概要と、これまでの調査の進捗について、知事がどのように考えているのかお聞きします。

第2に、処分場周辺の住民の不安を考えると、できるだけ早く措置命令を出すべきだと考えますが、これまでの調査の進捗を踏まえ、措置命令を出す時期を知事がどのように見通しているのかお聞きします。

次に、三つ目の課題・「グリーンアジア国際戦略総合特区」の取り組みについてお尋ねします。この「総合特区」は当初、指定区域が極めて限定的であり、わが会派は今年6月議会の代表質問で、指定区域が県内に点の状態で散在していることを問題視し、指定区域を面的に拡げていくことを求めてきました。

その後、8月末に指定区域の追加が実現し、現在では北九州市洞海湾沿岸地域、直鞍地域、京築地域などの既存区域が拡大されるほか、久留米地域、大牟田地域などの県南部が新たに追加指定され、指定区域面積は当初の3.5倍に拡大しています。これは国との協議を通じ、特区指定の解釈が、これまでの特区事業を実施する事業所をピンポイントで指定するというものから、事業所に近接する工業団地などを含め、今後、特区事業の実施が見込める地域というものに、拡大されたためと聞いています。

知事が、わが会派と共通の問題意識を持ち、国との積極的な協議を通じ、指定区域の面的拡大を実現させたことを評価したいと思います。そこで、指定地域が拡大されたことで、「総合特区」の取り組みが、どのような効果をあげていくと考えているのか、知事の考えをお聞きします。また今後は、指定区域の面的拡大を踏まえ、「総合特区」の効果を地場の中小企業に波及させていくことが重要だと考えますが、このことに知事がどのように取り組むのかお聞きします。

この項の最後に、世界記憶遺産の保存についてお尋ねします。昨年5月、田川市と福岡県立大学が所蔵、管理する山本作兵衛氏の炭坑記録画と、日記などの記録文書697点が、ユネスコの世界記憶遺産に登録されました。世界記憶遺産は、1992年に開始されたユネスコの主催事業で、本県が取り組んでいる沖ノ島、近代化産業遺産群などの不動産を対象にした世界遺産、伝統芸能などを対象にした世界無形文化遺産とならぶ三大遺産事業と言われています。わが国では世界遺産に屋久島や知床などの自然遺産と、法隆寺地域の仏教建造物や石見銀山遺跡などの文化遺産、あわせて16件が登録され、無形文化遺産には能楽、人形浄瑠璃、歌舞伎などの20件が登録されています。世界記憶遺産には現在、98カ国、245件の登録がありますが、わが国では、この「山本作兵衛コレクション」が、初めて登録されることになりました。

このため、多くの県民が同氏の炭坑記録画や、それを生んだ田川地域の歴史や文化に高い関心を寄せ、また同時に、将来にわたり、貴重な県民財産として大切に保存、管理されることを望んでいると考えます。しかし、この炭坑記録画は、普通の画用紙に墨や絵具で描かれており、充分な保存、管理状態でなければ劣化が進む恐れがあると聞いています。そこで、この世界記憶遺産の保存・管理について、知事がどのような考えを持っているのかお聞きします。


ページトップへ