2013年2月議会・代表質問(3月5日)_4

2024-02-14代表質問:岩元一儀 議員

空港問題について

次に、福岡空港問題にいて、お尋ねします。
先月、国交省から空港利用状況に関する速報値が公表され、2012年の福岡空港の発着回数が約15万6千回に達したことが明らかにしました。この発着回数は、福岡空港の将来像を議論してきた中で、議論の前提として、繰り返し示されてきた「容量限界・14万5千回」を1万回以上、上回ります。発着回数の増加の原因としては、格安航空会社(LCC)の就航・増便や、航空会社がコスト面から、航空機を小型化して運行回数を増やす方針に転換したことなどが考えられています。福岡空港の過密化対策は、アジアの交流拠点をめざす本県にとって、急務の課題だと言えますが、巨額の投資をともなう事業となるだけに、県民の理解と協力を得るために、納得のいく公正なデータを示しながら、対策を進めることが重要だと考えます。そこで。

1点目に、容量限界について、これまで県は「容量限界を超えると、離着陸の遅れや、新規就航・増便の要望に応えられない」と説明してきました。しかし、福岡空港では現在、容量限界を1万回も超えた運用が行なわれており、これまでの説明や、「容量限界・14万5千回」という、数字そのものが破綻していると考えます。そこで、このことは、これまでの福岡空港過密化対策の議論の土台を崩しかねない問題だと思いますが、知事は「容量限界・14万5千回」という数字を現状で、どのように考えているのか、また、「容量限界・14万5千回」という数字は、一体どこからもってきた数字なのかお聞きします。その上で、福岡空港の容量限界は、最終的にどのようなものになるのかお聞きします。

3点目に、本県では、福岡空港過密化の当面の対策として、2020年の完成をめざし、誘導滑走路の複線化に着手しています。この対策は、発着回数を4千回増やす効果があるとされていますが、現状からすると、複線化が実現しても発着回数は、これまで容量限界とされてきた数値を超えることになります。そこで、完成までに10年程度かかると言われている滑走路増設までの当面の対策として、どのようなことを考えているのかお聞きします。


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