2021年(令和3年)6月定例県議会 報告 1

2024-02-14

 2021年(令和3年)6月議会定例会は、6月4日から6月22日までの19日間の会期で開催されました。
 開会日に上程された議案は、開会日に令和3年度補正予算議案2件、福岡県税条例の一部を改正する条例、福岡県婦人保護施設の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例などの条例議案10件、契約議案13件、その他の議案5件、合計30議案が上程され、更にコロナ対策関連の追加予算議案が6月15日に1件、最終日には更1件が提案されました。
 開会日には、緊急を要する新型コロナウイルス感染症対策の補正予算議案1件の審査を行い議決されたのち、日程に従い、代表質問、一般質問、常任委員会を経て、定例会最終日の6月22日に採決が行われ、いずれの議案も可決されました。
 
 民主県政クラブ県議団の代表質問の登壇者は冨田徳二議員(北九州市戸畑区選出)でした。選挙後初めて定例会を迎える服部知事の政治姿勢、新型コロナウイルス感染症対策、教育問題など喫緊の行政課題について、服部知事並びに先の4月臨時会で新たに選任された吉田教育長、警察本部長に対し質問を行いました。

代表質問の内容
1 県政推進の基本姿勢について
 ① 知事の政治姿勢について
 ② ジェンダー平等の推進について
 ③ 次代を担う人財の育成について
 ④ 児童虐待対策について
 ⑤ 子供の貧困ゼロに向けた社会づくり、社会的・経済的に厳しい状況を
  強いられている方の支援について
 ⑥ 災害対策について
 ⑦ 性暴力根絶に向けた更なる取組について
2 新型コロナウイルス感染症対策について
 ① 医療提供体制の確保と医療現場への支援について
 ② 感染封じ込め対策について
3 教育施策について

代表質問の概要

 4月に当選され新たに県政を担う服部知事の基本方針を確認しました。
 知事からは、「政治姿勢」として、県民を真ん中に置き何をなすべきか考えて県政を推進すること、選挙公約の「ジェンダー平等の推進」については、社会全体で性別役割分担意識や無意識の思い込みの存在が課題であり、性的少数者の方の意見も聞きジェンダー平等への理解を深めながら、施策へ反映を検討していくことが表明されました。「次代を担う人財育成」については、課題を自ら見つけ解決に向け行動できることが重要で、教育環境の整備をはじめ、地域の活性化、産業・経済の発展、スポーツ、文化・芸術などを担う人財の育成に全庁を挙げて取り組むと明言されました。
 新型コロナウイルス感染症対策としては、ワクチン優先接種対象者の検討、潜在看護師の復職支援、対策本部事務局体制の確保と事務事業の見直しによる県職員の負担軽減を図るとの発言を得ました。
 教育関係では、知事から、緊急時でも充実した教育が受けられるICT環境の整備が人財を育成する上で重要との回答を得るとともに、教育長からは、教職員の負担軽減、正規教職員率の向上、定数欠講師の縮小のため退職者を上回る新規採用に努めるとの発言を得ました。

一般質問(登壇者7名)

・佐々木允議員(田川市)
  一、地方振興及び人財育成について
  一、骨髄バンク制度の充実について

・中嶋玲子議員(朝倉市郡)
  一、今後の災害対策と流域治水について

・山本耕一議員(北九州市若松区)
  一、 福岡県美術展覧会(県展)について

・渡辺美穂議員(太宰府市)
  一、自立援助ホームについて

・後藤香織議員(福岡市早良区)
  一、防災対策の強化について
   1.室見川の浸水被害防止
   2.避難所運営のあり方

・中村香月議員(久留米市)
  一、ミカン等の果樹苗木生産について

・川﨑俊丸議員(糸島市)
  一、脊振山系への風力発電所建設計画について