2022年(令和4年)6月定例県議会 報告 1

2024-02-14

議会概要

 2022年(令和4年)6月議会定例会は、6月3日から6月21日までの19日間の会期で開催されました。
 開会日に、補正予算議案2件、条例議案9件、専決処分議案2件、契約議案14件、人事案件議案1件の計28議案が提案されました。補正予算議案のうち1件は原油価格・物価高騰と新型コロナウイルス感染症への対応するための早期議決予算で、開会日に常任委員会の審議を経て本会議で議決されました。主な条例議案は、福岡県税条例の一部を改正する条例、福岡県中小企業融資制度に係る中小企業者等の事業の再生のための措置に関する条例、福岡県建築基準法施行条例の一部を改正する条例などです。
 いずれの議案も委員会審議を経て最終日に本会議で議決されました。また、議員提案の「福岡県における議会関係ハラスメントを根絶するための条例」も同日議決されました。

代表質問

 6月9日に行われた民主県政クラブ県議団の代表質問の登壇者は後藤香織議員(福岡市早良区選出)でした。
 新型コロナウイルス感染症、火災による高齢者リスクと対応、ジェンダーギャップ、交通ネットワークの維持、高齢者福祉における低所得者支援、花き農業振興、出水期への備えとボランティア養成、外国人の子どもへの教育支援、早良高校と早良特別委支援学校(仮称)に関して、知事、教育長に質問を行いました。


代表質問の内容

1 県政推進の基本姿勢について
 ① 新型コロナウイルス感染症について
 ② 火災による高齢者リスクと対応について
 ③ 福岡県のジェンダーギャップについて
2 コロナ禍で疲弊した交通ネットワークの維持について
3 高齢者福祉における低所得者への支援について
4 本県施設園芸、とりわけ花き農業の振興について
5 出水期への備えについて
6 災害ボランティアの養成について
7 外国人児童生徒への教育支援について
8 早良高校と早良特別支援学校(仮称)について


代表質問の概要

 知事から、新型コロナウイルス感染症の後遺症について、相談窓口開設の2月から5月までに2,429件の相談があり、そのうち1,269件を医療機関へ紹介したこと、コロナ禍や物価上昇により県制度融資の返済に影響を受けている中小企業について、据置期間、返済期間をそれぞれ1年延長することとし、4月、5月の2か月間で509件の条件変更を行ったことが示されました。県全体でジェンダーギャップの解消を進めるため、県内各市町村に様々な指数や課題への取組事例を提示していくこと、また地域公共交通の利便性向上、利用促進のため今年3月に策定した交通ビジョンの下、更なる取組を行うとされました。
 低所得の高齢者の介護保険施設利用の負担軽減のため利用者負担軽減制度の利用促進に取り組んでいくこと、燃油・肥料高騰に苦しむ花き農家への助成制度を導入したこと、併せて花き栽培の石油依存を減らすための技術導入の研究を行うことが表明されました。県内の盛土について危険な情報があれば対応していくこと、避難時に援護が必要な方を支援する個別避難計画の実効性の確保を目指すこと、効果的な災害ボランティア登録制度の研究をしていることが示されました。
 教育長から、日本語指導が必要な外国人の子どもの就学機会の確保、効果的な日本語指導の充実に取り組むことが示され、また隣接する早良高校と早良特別支援学校(仮称)の教育の質が高まるような連携を目指していくとの回答を得ました。

一般質問(登壇者8名)

 原竹岩海(筑紫野市)
  一、 国の持続化給付金と県の持続化緊急支援金制度の請求と支払い、
    その後の確認状況について
  一、 農業競争力強化法第8条第4号に基づく本県の種苗に係る知的財産の
    取扱いについて

 渡辺美穂(太宰府市)
  一、 保育士の労働環境の改善について
  一、 ヤングケアラーについて

 山本耕一(北九州市若松区)
  一、 防災情報の活用と周知について

 佐々木允議員(田川市)
  一、 本県における移住定住・関係人口に対する対策の促進について
  一、 県立高校の課外授業について
  一、県立学校の長時間労働是正について

 中嶋玲子(朝倉市・朝倉郡)
  一、 災害復旧工事における農地の再生と利用について
  一、 食料の供給と県産農産物による自給について

 中村香月議員(久留米市)
  一、 輸出産業の人材育成について
  一、 県下の盛土問題について

 冨永芳行議員(糟屋郡)
  一、福岡県のDX戦略について