2012年2月議会・代表質問

2024-02-14

県政推進の基本姿勢について

江蘇省との友好交流の促進

次に、本県と中国・江蘇省との友好交流の促進についてお尋ねします。
今年は日中国交正常化から四〇年、本県と中国・江蘇省との友好提携締結から二〇年の節目の年にあたります。今議会に提出されている来年度当初予算案にも、友好提携二〇周年の記念事業が盛り込まれており、記念事業を契機に、両県省の友好交流がさらに活発になることが期待されます。

こうした中で、わが会派は今月、江蘇省の人民政府と人民代表者大会を訪問し、張・江蘇省副省長、柏・人民代表者大会副主任と両県省の今後の友好交流について、意見交換を行いました。

この中で、両氏からは本県の記念事業に対する歓迎の意が表明され、記念事業を通じて両県省の交流が一層盛んになることへの期待が述べられました。江蘇省側では現在、記念事業の一環として、五月末の完成をめざし、「江蘇・福岡友好桜花(おうか)園」を3倍に拡張するグレードアップ工事が行われており、これにあわせ、各会派間の合意により、本県議会として両県省の友好のシンボルとなっている「友好桜花(おうか)園」に、県木の「つつじ」を贈呈することを決定しました。

江蘇省は中国経済の成長センターとして、成長率一〇%を超える経済成長を続けており、本県にとっても、この高い成長力を県経済の中に、取り込んでいくことが、重要な課題となっています。そのためには、経済をはじめ、教育・文化、環境などの幅広い分野で友好交流が盛んになることが必要であり、何よりもお互いの信頼関係が一層強く結ばれていくことが必要だと考えます。

江蘇省との関係をめぐっては最近、名古屋市長の「南京事件」に関する発言もありましたが、今回、わが会派は「南京虐殺記念館」を視察し、信頼関係を強固なものにしていく上で、相互理解を深めていくことの重要さを改めて認識しました。

また、今回の視察を通じ、わが会派は江蘇省側が本県との交流を最も成功している例として捉えているとの印象を強く持ちました。そこで、知事も今月、江蘇省を訪問していますが、現地で江蘇省との交流の進展をどのように認識されたのかお聞きします。また、そのことを踏まえ、今後の交流促進に向けて、どのようなことを考えているのか、所見をお聞きします。

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