2021年(令和3年)2月定例県議会 報告 1

2024-02-14

 2021年(令和3年)2月議会定例会は、2月22日から3月24日までの31日間の会期で開催されました。定例会開会日の2月22日に、病気療養中の小川知事が辞任する旨を表明され、そのため、本定例会は服部副知事を知事職務代理者として行われました。
 開会日に上程された議案は、新年度予算議案20件、2020年度補正予算議案1件、福岡県ホストタウン等新型コロナウイルス感染症対策基金条例の制定条例、福岡県道路構造の基準に関する条例の一部を改正する条例、福岡県立学校職員定数条例及び福岡県市町村立学校職員定数条例の一部を改正する条例などの条例議案13件、その他専決処分議案、契約議案、経費負担議案等26議案、合計50議案が上程されました。
 3月5日には、2020年度予算補正議案10件、経費負担議案9件が追加提案されました。
 開会日及び3月5日に新型コロナウイルス感染症関連の予算議案2件、条例議案1件が議決され、3月11日には2020年度補正予算議案等18件が議決されました。3月12日から3月22日まで予算特別委員会が開催されました。
 定例会最終日3月24日に、更に本年度の補正予算議案1件が上程され、会期を通じて総計70議案が提案されました。いずれの議案も会期を通じて可決されました。
 
 民主県政クラブ県議団の代表質問の登壇者は原竹岩海議員(筑紫野市選出)でした。新年度の県政運営方針、コロナ対策関連事項など喫緊の行政課題について、知事職務代理者服部副知事並びに教育長に対し質問を行いました。

代表質問の内容
1 県政推進の基本姿勢について
 ① 県政運営方針と新年度予算について
 ② 新型コロナウイルス感染症について
 ③ 男女共同参画社会の実現に向けた本県の取組みにつて
2 DV・児童虐待防止対策について
3 過疎法改正を踏まえた本県の過疎対策について
4 本県の種苗、農業財産の保護と営農者の支援について
5 コロナ禍を踏まえ、フリースクールに対する支援と今後の対応について
6 筑紫野市にある安定型産業廃棄物処分場について

代表質問の概要

 2月22日に辞意を表明された小川知事の10年間の総括、来年度の基本方針を含めた、新年度予算等について質しました。知事職務代理者の服部副知事からは、総括として中小企業の振興、子どもの貧困対策、飲酒運転撲滅などの取組み、コロナ対策として14ヶ月予算で620億円を計上し、ワクチン接種、保健所体制、雇用対策等について強化する旨の答弁を得ました。また、小川知事の思いが反映された予算の執行にあたっては、服部副知事が責任をもって行っていくとの決意を述べられました。
 女性の活躍先進県については、男女ともに暮らしやすい社会の実現のために働き方改革の推進を進めること、教育関係では、責任の所在が明確でないフリースクールについて教育委員会が主体となって知事部局と連携して支援するとの回答を得ました。また、DV・児童虐待への対策、過疎地域の振興、農業財産である種苗の保護について、いずれも前向きな答弁を得ました。
 筑紫野市の産業廃棄物処分場については、モニタリング、受託廃棄物の除去を継続していく旨の答弁を得たものの、許可地域以外の許容量を越えた廃棄物の除去については明確な答弁が得られなかったため、引き続き県に強く求めて参ります。

一般質問(登壇者6名)

・佐々木允議員(田川市)
 一、本県地域公共交通活性化及び日田彦山線・平成筑豊鉄道の利用促進について

・山本耕一議員(北九州市若松区)
 一、 聴覚に障害がある方への配慮について
 一、手話言語条例について

・冨永芳行議員(糟屋郡)
 一、コロナ禍における義務教育のICT化とプログラミング教育の実施について

・中嶋玲子議員(朝倉市郡)
 一、養護老人ホームの閉所問題と存続について

・後藤香織議員(福岡市早良区)
 一、福岡県警察における女性警察官の登用を含む人的組織基盤の強化について

・渡辺美穂議員(太宰府市)
 一、防災重点農業用ため池などの防災対策の強化について