2022年(令和4年)9月定例県議会 報告 1

2024-02-14

議会概要

 2022年(令和4年)9月議会定例会は、9月9日から10月14日までの36日間の会期で開催されました。
 開会日に、補正予算議案2件、条例議案5件、契約議案12件、経費負担議案6件の計25議案が提案されました。補正予算議案は「コロナ禍における原油価格・物価高騰等総合緊急対策」、「新型コロナ感染症対策」などに必要な経費が計上されました。
 主な条例議案は、福岡県職員の育児休業に関する条例の一部を改正する条例、福岡県民生委員の定数を定める条例の一部を改正する条例などです。
 また、9月16日に決算議案20件、更に9月29日に光熱水費等の高騰に対応をするための補正予算1件が追加提案されました。
 いずれの議案も各常任委員会、決算特別委員会の審議を経て本会議で議決されました。
 また、議員提案条例として提案された「福岡県議会議員の定数並びに選挙区及び各選挙区において選挙すべき議員の数に関する条例」の一部を改正する条例案、「環境と人と動物のより良い関係づくり等福岡県におけるワンヘルスの実践促進に関する条例」案も本会議で議決されました。

代表質問

 9月15日に行われた民主県政クラブ県議団の代表質問の登壇者は新井富美子議員(久留米市選出)でした。
 新型コロナウイルス感染症対策、手話言語教育と手話通訳者育成、変革期を迎える自動車関連産業への対応、鳥類の被害対策、学校現場での性の多様性への配慮、教員の定数未配置と教員採用のあり方、久留米市内の浸水対策と河川管理に関して、知事、教育長に質問を行いました。

代表質問の内容

1 県政推進の基本姿勢について

  • ① 新型コロナウイルス感染症対策について
  • ② 最低賃金改定に伴う本県の対応について
  • ③ 育児休業制度の充実について

2 手話教育と手話通訳者の育成について
3 変革期を迎える自動車関連産業への対応について
4 鳥獣被害、とりわけ鳥類の被害対策について
5 学校現場における性の多様性への配慮について
6 教員の定数未配置と教員採用のあり方について
7 久留米市内の浸水対策と河川管理について

代表質問の概要

 知事から、新型コロナウイルス感染の全数届出の見直しが開始された後、感染された方々へ新設する「健康フォローアップセンター」を案内し、健康面と生活面の支援を行うと発言されました。最低賃金については早期に1,000円の達成を目指して国に求めていくこと、男性の育児休暇取得促進のため、フォーラムやセミナーを通じて積極的に発信すると表明されました。また、手話言語に関して、少人数研修を通じて手話通訳者の育成を行うと回答を得ました。
 変革期を迎えた自動車産業に対応するため、中小企業の脱炭素促進、電動化部品製造への参入支援や水素・風力産業への参入支援を行うこと、更に水素ステーションの整備促進に努めるとされました。農林水産物の有害鳥類対策を強化するため、市町村への特別交付税措置の周知、狩猟者への指導強化を進めることとされ、また、久留米市内の浸水対策について、計画的な対策に取り組むこと、その情報発信も強化すること、県の河川維持管理予算の確保にも取り組むとの発言を得ました。
 教育長から、教育現場で手話技術を持つ教員の育成支援を行うこと、制服・水着の選択制は県立学校の殆どで実施されており今後も不断の見直しを行うとの発言がありました。また、教員の未配置の解消のため精度の高い推計に基づく採用を行ったが、志願者の減少、合格者の辞退によって目標を達成できず、今後大学や企業との連携を深め、質の高い教員の確保を進めるとされました。

一般質問(登壇者7名)

佐々木允(田川市)

  • 一、浄化槽の適正管理について

山本耕一(北九州市若松区)

  • 一、生活困窮者等の実態把握と自立支援について

冨永芳行(糟屋郡)

  • 一、循環型社会の推進、とりわけ、使用済紙おむつのリサイクル推進について

後藤香織(福岡市早良区)

  • 一、女性の健康について
  • 一、森林の無断伐採対策について

中嶋玲子(朝倉市・郡)

  • 一、「こども基本法」と「こども家庭庁」に対する本県の対応について

原中誠志(福岡市中央区)

  • 一、青少年犯罪の抑止に向けて児童虐待防止対策について
  • 一、いわゆる霊感商法に係る県消費生活相談体制の強化について

渡辺美穂(太宰府市)

  • 一、コロナ禍における採用試験のあり方について