2022年(令和4年)9月定例県議会 報告 11

2024-02-14

民主県政県議団 代表質問 登壇者 新井富美子

答弁骨子
問 久留米市内の浸水対策の進捗状況について

  • 〇 久留米市内では、浸水被害が甚大であったことから、国や市とともに設置した「浸水対策検討会」において、「総合内水対策計画」を策定し、浸水対策に取り組んでいるところである。
  • 〇 この計画に基づき、県では、これまでに金丸川・池町川及び下弓削川の堤防嵩上げを完了させている。
    •  現在、池町川では地下調節池の工事に着手するとともに、地下放水路の工事を、本議会において契約議案として提出している。
    •  また、山ノ井川では、堤防嵩上げと橋梁架替を、大刀洗川では護岸の整備を、陣屋川では橋梁架替を進めている。
  • 〇 国においては、筑後川本川の浚渫工事を、合川地区ほか2地区で完了させ、大杜地区ほか3地区で予定しており、築堤工事を北野地区ほか2地区で進めている。
    •  また、下弓削川においては、枝光排水機場の増強を終え、今年の出水期から運用を開始し、金丸川においては、古賀坂排水機場の増強を進めている。
  • 〇 久留米市においては、大学のグラウンドを活用した雨水の貯留施設や市管理河川の堤防嵩上げ、雨水幹線などの整備を進めている。
  • 〇 今後も国や市と連携を図り、「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」の予算などを活用し、引き続き計画的に浸水対策を進めてまいる。


問 地域住民へのきめ細かな情報提供や広報について

  • 〇 県では、国や久留米市とともに、実施箇所や事業の内容、効果について、地元説明会や、ホームページでの情報発信、報道機関への情報提供などを行っている。
  • 〇 また、特に浸水被害の続いている地域では、災害への不安の声があり、事業への関心も高いことから、より丁寧に情報を提供するため、今年度から、チラシの各戸配布などを行ったところである。
    •  今後も、地域の皆様の声を聞きながら、必要に応じて情報提供の方法を見直し、よりきめ細かな対応に努めまいる。
  • 〇 県管理河川の流域で実施する浸水対策については、引き続き、国や市と緊密に連携を図りながら、県が中心となり、より丁寧に情報提供を行ってまいる。


問 県単独の河川の維持管理予算の確保について

  • 〇 県管理河川の維持管理に係る当初予算は、土砂の堆積状況や地元の皆様の要望等をもとに、治水上の安全度や緊急性、さらに近年の浸水被害の状況を勘案のうえ、筑後川水系の浚渫など、必要な箇所に重点的に配分している。
  • 〇 さらに、大規模災害の発生時などには、土砂の堆積等、被害状況に応じて、議会の承認を得ながら、必要な追加予算を確保してきた。
  • 〇 引き続き、国に対し筑後川の浚渫等の要望を行うとともに、流域全体の皆様の安全・安心を守るため、必要な事業が実施できるよう、予算の確保に努めてまいる。


問 筑後川水系の県管理河川の予算の確保について

  • 〇 河川の維持管理に係る県単独の当初予算は、平成29年度は43億8,000万円余、令和4年度は39億8,000万円余となっており、平均で1年あたり2%程度の減少で推移している。しかしながら、浚渫等の実施にあたっては、県単独予算に加え、財源面で有利な補助・交付金事業を最大限活用し、必要な事業規模を確保している。
  • 〇 こうした予算を活用し、近年浸水被害が頻発している久留米市内においては、令和元年度から昨年度までに、陣屋川、広川、巨瀬川など17河川において、約10万立方メートル、一般的な25メートルプール約330杯分に相当する規模の浚渫等を実施している。
  • 〇 引き続き、筑後川水系の浸水対策等に必要な予算の確保に努め、防災・減災・県土強靱化にしっかり取り組んでまいる。