2022年(令和4年)12月定例県議会 報告 1

2024-02-14

議会概要

 2022年(令和4年)12月定例会は、12月1日から12月20月までの20日間の会期で開かれました。開会日に補正予算議案2件、条例議案12件、契約議案10件、その他の議案5件、計29議案が提案され、12月13日には国の補正予算成立に伴う補正予算議案2件が追加提案されました。
 主な条例は、「福岡県職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例」、「福岡県職員の定年等に関する条例等の一部を改正する等の条例」、「福岡県営住宅条例の一部を改正する条例」などです。
 定例会最終日には議員提案条例「福岡県議会の保有する個人情報の保護に関する条例」が提案されました。いずれの議案も審議を経て、閉会日の12月20日に本会議で議決されました。

代表質問

 民主県政クラブ県議団からは冨永芳行議員(糟屋郡選出)が代表質問を行いました。
 県政推進の基本姿勢として来年度の予算編成方針など4項目、子どもの貧困対策の推進、保育所の安全な送迎バス運営に対する支援、下水汚泥の更なる有効活用、公立学校における部活動指導、ニセ電話詐欺対策、及び冨永議員の地元課題として糟屋郡における主要渋滞箇所対策と通学路の安全確保に関して、知事、教育長、警察本部長に質問を行いました。

代表質問の内容

1 県政推進の基本姿勢について

  • ① 来年度の予算編成に関する基本方針について
  • ② 市町村振興の更なる推進について
  • ③ ジェンダー平等の福岡県づくりについて
  • ④ 新型コロナウイルス感染症対策について

2 子どもの貧困対策の推進について
3 保育所の安全な送迎バス運営に対する支援について
4 下水汚泥の更なる有効活用について
5 公立学校における部活動指導について
6 ニセ電話詐欺対策について
7 糟屋郡における主要渋滞箇所対策と通学路の安全確保について

代表質問の概要

 知事は、来年度の予算編成の基本方針について、4項目を例示して示されました。また、市町村の振興に関して、市町村からの意見を踏まえ、新設した市町村振興局に関係各部署も含めて課題解決にあたること、ジェンダー平等の推進のため、県が行っている施策を検証し、今後の事業の企画・立案、予案に反映するとの発言を知事から得ました。インフルエンザとの同時流行も考えられる新型コロナ感染症の対策は、第7波への対応を踏まえ、在宅のコロナ陽性者、インフルエンザ患者それぞれの「オンライン診療センター」開設を予定しているとされました。
 更に、子どもの貧困対策として、県と市の自立相談支援機関の連絡会議を充実させ、施策の充実に努める、子どもたちの意見を吸い上げていくとの回答を得ました。保育所の送迎バスへの支援について、運営実態や市町村等の支援状況を調査し、結果を保育所、市町村に提供していくこと、肥料の原料となる下水汚泥については、県及び市町村の浄化センターで発生する汚泥の約34%、10%が原料と利用されており、事業者と緊密な協議を行い肥料化の促進に取り組むと答弁されました。
 教育長から、教職員の超過勤務削減につながる部活動指導員の活用と部活動の地域移行について、各学校のニーズを把握するとともに市町村における地域移行を支援していくとの答弁を得ました。
 ニセ電話詐欺対策として、警察本部長から、情勢に応じて警察の組織体制の見直しも検討するとの発言を得ました。

一般質問

中村香月 議員(久留米市)

  • 一、空き家対策について
  • 一、病児・病後児保育の推進について

佐々木允 議員(田川市)

  • 一、八木山バイパスの渋滞対策について

渡辺美穂 議員(太宰府市)

  • 一、違いがある人たちとの共生について

中嶋玲子 議員(朝倉市・朝倉郡)

  • 一、平成29年九州北部豪雨災害に対する知事の所見と復旧状況の総括、そして今後の復興について

山本耕一 議員(北九州市若松区)

  • 一、本県高等学校における「地域学」について
  • 一、本県の無形の民俗文化財の悉皆調査について

後藤香織 議員(福岡市早良区)

  • 一、若者の地元定着のための取組について
    • 1.県内就職促進について
    • 2.奨学金の返還支援について
  • 一、ウクライナから非難されてきた方々への継続的な支援について

新井富美子議員(久留米市)

  • 一、学校給食の無償化における県の取組について