2023年(令和5年)2月定例県議会 報告 1

2024-02-14

議会概要

 2023年(令和5年)2月定例会は、2月20日から3月20月までの29日間の会期で開かれました。
 知事から、定例会開会日に来年度の予算議案20件と本年度の補正予算議案1件、条例議案20件、契約議案10件、その他の議案6件、計57議案が提案され、2月28日に本年度の補正予算議案12件、条例議案1件、計負担議案10件、その他の議案1件、計24議案が追加提案されました。
 提案された主な条例案は、福岡県職員退職手当基金条例の制定、福岡県こども育成基金条例の全部を改正する条例、福岡県手話言語条例の制定を求める条例案などです。
 代表質問、各常任委員会、予算特別委員会にて質疑応答を行い、早期議決を求められた24議案は3月7日に、その他の57議案は定例会閉会日の3月20日にいずれも本会議で議決されました。

代表質問

 民主県政クラブ県議団の代表質問は、岩元一儀議員(北九州市八幡西区)が行いました。
 県政推進の基本方針として、新年度予算、教職員の人材確保、ジェンダー平等の3点、留学生の県内企業への就職促進、新型コロナウイルス感染症対策、労働者の賃金引上げ、生活困窮者支援、花粉症対策、県立高校に関する諸問題、ストーカー対策等に関し、知事、教育長、警察本部長に質問を行いました。

代表質問の内容

1 県政推進の基本姿勢について

  • ① 新年度予算案について
  • ② 地方公務員の定年引上げに伴う教員採用等の人材確保について
  • ③ ジェンダー平等の福岡県づくりについて

2 留学生の県内企業への就職支援について
3 新型コロナウイルス感染症対策について
4 県内労働者の賃金引上げに向けた取組について
5 生活困窮者への対策、包括的な支援体制の強化について
6 スギ、ヒノキの花粉症発生源対策について
7 県立高校における定員内不合格問題について
8 県立高校の入学者選抜における合理的配慮について
9 県立高校魅力化、とりわけ普通高校の改善・改革について
10 ストーカー対策の強化について
11 北九州市の振興に対する支援について

代表質問の概要

 「1000億円の人づくり」を中心に来年度予算の基本が知事から示されました。財政調整基金等三基金、財政改革プラン、職員配置、県単独公共事業費の見直しに関しては前向きな発言を得られず、引き続き県を質してまいります。
 また知事からは、パートナーシップ宣誓制度のサービス拡大と市町村・他県との連携に取り組むこと、生活に困窮している方の声を踏まえた困難女性支援基本計画を策定すること、留学生の県内での就職促進に向けて経済団体、業種別団体と就職先を開拓すること、更に5類に見直される新型コロナに対しては医療機関、高齢者施設での課題を取りまとめて国に要望したとの発言を得ました。
 更に、中小企業の賃金引上げのため物価上昇分の価格転嫁が可能となるよう取り組むこと、生活困窮者への支援が届くアウトリーチの充実、市町村の重層的支援体制、包括的支援体制の整備を支援するとされました。花粉症委対策として少花粉スギへの植替えの促進、少花粉ヒノキの普及に取り組むと回答されました。
 教育長からは、教員確保のため新規採用の確保、定年引き上げに伴う勤務の意思を確認することを示され、更に県立高校の入学者選抜では極力定員内不合格を出さないこと、障がい等に配慮した措置を講じるとされ、また魅力ある高校づくりのために地域との連携を進めるとの回答を得ました。
 警察本部長から、ストーカー事件の事態急変に備え、被害者やその親族等の安全確保を最優先としてより強力に推進していくとの発言を得ました。

一般質問登壇者

佐々木允 議員(田川市)

  • 一、重度障がい者の在宅生活支援について

山本耕一 議員(北九州市若松区)

  • 一、気候変動への適応について

後藤香織 議員(福岡市早良区)

  • 一、投票率向上のための取組について
  • 一、保育サービスの充実について

渡辺美穂 議員(太宰府市)

  • 一、透析患者への合理的配慮について

中嶋玲子 議員(朝倉市・朝倉郡)

  • 一、保育所の現状と保育士不足について