2014年9月定例県議会 報告 その2

2024-02-14

1.9月議会の主な内容(仁戸田県議の代表質問、補正予算、意見書など)

民主党・県政クラブの代表質問の項目と主な内容、並びに一般質問、そして知事並びに教育長と警察本部長の答弁の概要は、以下の通りです。

◎県政推進の基本姿勢について

1.暴力団壊滅対策

暴力団壊滅対策について(知事へ質問)※翌日新聞報道
全国に先駆け暴力団排除条例を制定した後、2度改正。2012年度以降、暴力団対策として、県内に防犯カメラを計284台を設置。
昨年、警察官を100名増員、全国から機動隊員、専従捜査員合わせて約600名の応援派遣

暴力団壊滅対策について(警察本部長へ質問)
「工藤會」の最高幹部2名を殺人などの容疑で通常逮捕。
約3,800名体制の「工藤會関連事件特別捜査本部」を設置
工藤會に壊滅的な打撃を与えるため、組織一丸、不退転の決意で取り組む

県内に5つある指定暴力団の壊滅も含めた暴力団対策(警察本部長へ質問)
道仁会と浪川睦会は本年6月、法律の趣旨で特定抗争指定暴力団等としての指定を解除。今後も、それまでの規制と各種取締りで対立抗争に係る暴力行為を封圧する。
県内に全国最多の5つの指定暴力団の本拠があることを重く受け止め、「暴力団の存在しない福岡県」の実現に向け、暴力団の壊滅対策を強力に推進する。

2.福岡・北九州両空港の一体的運営ビジョン(知事へ質問)

※翌日新聞報道

「福岡県の空港の将来構想」策定の考え方について
(会派の考え方の「両空港の一体的運営ビジョン」を反映して、知事が8月29日、「福岡県の空港の将来構想」骨子案を提案した経緯がある。)
県議会での議論を踏まえ、福岡空港と北九州空港の将来のあり方について、県としての考え方を整理し、取りまとめるもの。
両空港の機能強化、路線誘致を進めながら、役割分担と相互補完を進めていくのが基本的な考え方。
福岡空港は、平行誘導路の二重化と滑走路増設により空港機能を向上させ、未就航海外路線の戦略的誘致を行い、国内外のネットワークを拡充し、九州、西日本、アジアの拠点空港として発展していくことを目指す
24時間利用可能な北九州空港は、早朝・深夜便やLCCの誘致、企業・住民ニーズの高い路線展開を進めるとともに、貨物拠点化に向けて取り組んでいく。
空港利用者が両空港を一体的に活用できるよう、福岡都市圏と北九州空港のアクセスを向上させ、両空港間で航空券の変更ができるマルチエアポート化を進める

福岡空港の滑走路増設は民間委託が条件とされたことについて
民間委託が前提は、国が増設の早期着手が必要との認識のもと、地元の要望等も踏まえた結果。

滑走路増設後の処理容量と需要予測について
処理容量は国が実測調査を行い、分析された結果。需要予測も、交通需要予測での四段階推計法を用い、人口やGDP等、最新のデータに基づき算定、信頼できるもの。
※滑走路増設後の処理容量と需要予測の信憑性は疑わしいと指摘し再質問。今後も追及していく。

北九州空港の滑走路延伸について
北九州空港は、貨物拠点空港としての発展を目指して、大型貨物専用機の長距離就航が可能となる3,000mへの滑走路延伸に向け、県議会と連名で行っている政府予算要望の最重点項目として、国に対し強く働きかけている。

北九州空港でのMRJの飛行試験に向けた対応について
三菱重工は、MRJの2015年の試作機初飛行、2017年の量産初号機の納入に向け、試作機7機を生産。  
三菱重工をはじめ、地元自治体や国等の関係機関と十分協議を行い、北九州空港で飛行試験が円滑に実施できるよう取り組む。

福岡・北九州両空港の一体的運営を可能にするアクセスの整備について
両空港を一体的に活用するため、空港へのアクセス向上は有効。
「福岡県の空港の将来構想」の骨子案は、福岡空港は自動車専用道路による空港ターミナルへの交通アクセス強化を目指し、北九州空港は、苅田北九州空港ICからの直通連絡ランプの整備を目指す考え。