2012年6月議会・代表質問(6月15日)

2024-02-14

農業問題について

この項の最後に、農業教育の推進について、知事と教育長にお尋ねします。

農業高校は、国民にとって重要な産業である、農業に従事するために必要な知識、技術、などを習得させる、産業教育の役割を担い、農業従事者を育成する責務を負っています。

しかし、全国の農業科のある高校の学校数は、ピーク時である、1970年度の679校から、2011年度は、半数以下の325校にまで落ち込み、減少の一途をたどっていると聞きます。

本県においても、1970年度に15校であった農業高校は、2011年度時点で9校になっており、全県立高校に、占める農業高校の割合は16.1%から9.8%に、生徒数も、約8000人から、約2500人に減少しています。

この原因は、農家数の減少などの、社会経済情勢の変化にあると思いますが、農水省によると、2010年度の、新規学卒就農者の31.7%は、農業高校出身であり、高齢化が進む中で、これからの農業を担う若手リーダーを育てる、農業高校の意義は大きく、また農業法人への就職という、新たな就農形態や、農業の6次産業化という、新たな経営形態が出現していることを考え合わせると、地域産業の育成という視点からも、農業高校が果たすべき役割には、大きいものがあると考えます。

そこで1点目は、知事にお尋ねします。農業・農村の振興という視点から、知事は農業高校の存在意義や役割について、どのような所見を持っているのかお聞きします。

2点目は、教育長にお尋ねします。少子・高齢化の進展や、経営規模の拡大などにともない、農家数は、今後も減少を続けることが予想されます。またこれに加え、農業だけでは生計が成り立たないという、厳しい現実があります。このような中で、農業教育のあり方も、社会経済情勢の変化に応じた、対応を迫られていると思いますが、教育長は、本県の農業・農村振興策との連携という観点や、農業を取り巻く、厳しい現実を見据え、魅力ある農業高校をつくっていくために、どのようなことが必要だと考えているのかお聞きします。

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